夢のお話③④

②からの続き

なにかにヒビが入った感じ。
古い重い扉が軋む音が鳴ったみたいに。

このひび割れがとても大事だったみたい。

それからも私は毎晩毎晩 その星読さんから学んだ。 
学んで学んで学んで いっぱいいっぱいになった時
フッと緩んだの。

そこからね。
その地図=ホロスコープが動いたのは。

30°ずつに別れた部屋があって
私がそのうちの2つの部屋を理解したかなあ・・って思った時。

全部の部屋が軋んだの。
私は1こ1個別の部屋だと思っていたんだけど
実は、全部の部屋が繋がっていたんだ!

1個1個はそれぞれに個性があって別個のものなんだけど
その“個”が全体を作っていたんだ。

その1個1個の部屋が ギシッギシッって 動き始めたんだよ!
ビックリしたわあ
動くのかっ!? ってね。

ホロスコープは有機的。

④に続く


夢のお話④

ひび割れ ギシギシ きしみ始めた
その個別の部屋たち

どんどん自由になって動きが出てきたの
ータガが外れたー
それは日に日に動きが出てきて、最初は文字が出てきたけど
だんだん声まで出し始めたの

個別の部屋は一人一人の人間みたいになってきて
歌ったり
静かに読書したり
にぎやかだったり
なかには何もない部屋もあったけど
それでもそこは空虚な感じではなくて、むしろ満たされたエネルギーを放ってた。

そんなこんなで
みんなが動いていて でも調和がとれてて
誰もじゃまじゃなくて 邪魔することもなかった

そんな状態が暫く続いたあと、
平面的じゃなくなってもう机の上には収まらなくなってきちゃって

変化して変化して
とうとう球形になっちゃったのよ!!!!!

私はその球形になったホロスコープ?を
毎日触ったり 眺めたり 細部を見つめたりしてた

地球形のホロスコープは
私の手の中で生きていたの

そしてある日
何かが起きて 塔の暮らしは終わり
私は一瞬で この地球に来ていた。

そのことに気づいた時
私はもう若くはなかったけど、年をとった自分といるのが
充分満たされていた。

*****
私は、あの地球形のホロスコープを自分の内側に持っているのを知ったことで
何千年何万年ものナゾが溶けて(魔法が解けて?)心底安心した。とさ!

終わり